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こんな夜は「雨上がりの匂いに」ノレ-未公開-
雨の降りはじめの匂い
ペトリコール(Petrichor)
雨が降った時に、地面から上がってくる匂いを指す言葉。ギリシャ語で「石のエッセンス」を意味する。
この言葉は1964年にオーストラリア連邦科学産業研究機構の鉱物学者Isabel Joy BearとR. G. Thomasがネイチャーに発表した論文の中で作られた造語。
論文では、”長い間日照りが続いた後の最初の雨に伴う独特の香り”をペトリコールと定義している。特定の植物から生じた油が地面が乾燥している時に粘土質の土壌や岩石の表面に吸着し、雨によって土壌や岩石から放出されることにより独特の匂いが発生するとしている。
出典 ウィキペディア(Wikipedia)
雨上がりの匂い
ゲオスミン (geosmin)
雨が降ったあとの地面の匂いを持つ有機化合物の一種で、デカリン誘導体のアルコール。ジェオスミンとも呼ばれる。
「大地の臭い」を意味し、テーブルビート(ビーツ)のもつ土のような味や下水道から発生するカビ臭の原因物質でもある。ヒトの鼻はゲオスミンに対して敏感であり、5ppt程度の濃度でもそのにおいを感じることができる。
出典 ウィキペディア(Wikipedia)
2009年5月1日午後に容態が急変し、5月2日午前0時51分に癌性リンパ管症のため死去した。58歳没。
家族の他、容態急変の報を聞いて病院に駆けつけた盟友の仲井戸麗市らが清志郎の最期を看取った。
こんな夜にお前にノレないなんて・・・
この楽曲は共作した忌野清志郎と仲井戸の「絆と友情の大きな証しのようなもの」忌野の愛車であった日産・サニークーペを題材に書かれた。(※五万円で買ったポンコツのサニークーペ)ガタついていたこの愛車は雨で壊れた。女性の比喩として自動車を用いた歌詞はセクシーな内容が散りばめられた。
出典 ウィキペディア(Wikipedia)
雨の降りはじめの匂い・・・は「Am」で・・・雨上がりの匂い・・・は「D」
僕の中にはそう刷り込まれている。
本日の一曲
「チェルノブイリ」THE BLUE HEARTS 作曲・詩 真島昌利
僕にとっての2人の関係・・・
「ヒロトと清志郎」は「AmとD」なんだ。
僕の「雨」の出入り口にいる人たち
だから「雨」の匂いで思い出す。
そして・・・
はじめて弾いた「Am」から「D」・・・
人差し指と中指と・・・薬指・・
その動き・・・と
その音色・・・あの感覚が・・・
蘇った。
つまり体が快感をおぼえた瞬間だ・・・
そんな「ヒロト」の言葉・・・
「清志郎」とつくったんだな。
キヨシロー。えー、清志郎、あなたとの思い出に、ろくなものはございません。
突然呼び出して、知らない歌を歌わせたり、なんだか吹きにくいキーのハーモニカを吹かせてみたり。
レコーディングの作業中には、トンチンカンなアドバイスばっかり連発するもんで、レコーディングが滞り、そのたびにわれわれは、聞こえないふりをするのが必死でした。
でも、今思えば、ぜんぶ冗談だったんだよな。
今日も、「キヨシローどんな格好してた?」って知り合いに聞いたら、「ステージ衣装のままで寝転がってたよ」って言うもんだから、「そうか、じゃあ俺も革ジャン着ていくか」と思って着たら、なんか浮いてるし。清志郎の真似をすれば浮くのは当然で、でもあなたは、ステージの上はすごく似合ってたよ。ステージの上の人だったんだな。
一番最近会ったのは、去年の11月。「The Who」の来日公演で、武道館の。そのとき、あなたは客席の人でした。ステージの上の清志郎じゃなくて、客席の人でした。たくさんの人が清志郎に憧れるように、あなたはロックンロールに憧れていました。僕もそうです。
そんな、いち観客どうしの共感を感じ、とても身近に感じた直後、あなたはポケットから何かを出されて。それは、業界のコネをフルに活かした戦利品、とでも言いましょうか、ピート・タウンゼントの使用するギターのピックでした。
ちっともあなたは、観客席のひとりじゃなかった。僕があまりにもうらやましそうにしているので、2枚あった、そのうちのひとつを、僕にくれました。
(ポケットの中を探る)
こっちじゃねえや……これだ。ピート・タウンゼントが使ってたピックです。
これはもう返さなくていいね。納めます。ありがとう。
一生忘れないよ。短いかもしれないけど、一生忘れない。
ほんで、ありがとうを言いに来たんです。数々の冗談、ありがとう。
いまいち笑えなかったけど。はは……。
今日もそうだよ、ひどいよ、この冗談は……。
うん。なるべく笑うよ。
そんでね、ありがとうを言いに来ました。
清志郎、ありがとう。それから後ろ向きになっちゃってるけど、清志郎を支えてくれたスタッフのみなさん、それから家族のみなさん、親族のみなさん、友人のみなさん、最高のロックンロールを支えてくれたみなさん、どうもありがとう。
どうもありがとう。
で、あとひとつ残るのは、今日もたくさん外で待っている、あなたのファンです。
彼らにありがとうは、僕は言いません。僕もそのひとりだからです。それはあなたが言ってください。
どうもありがとう! ありがとう!
「清志郎」の告別式で「甲本ヒロト」が読み上げた弔辞
おはようございます。2020年10月7日(水曜日)
それでは第百八十二話の「はじまり」です。
今日のお話は「終わり」です。
文章の所在が分からなくなったり、言葉では辿り着けないこともありますが・・・
今日も最後まで読んでくれて本当にありがとうございます!
今日という一日に「少し」の 勇気 を
そんな「イイ音を」を
それではまた明日。