「また戻ってくる」人・・・-未公開-

神元町駅のホームは地下2階にあって、電車を降りて地下1階の改札までは階段かエスカレーターを選べる・・・しかし東口は、改札を出てから地上に上がるには階段しかない

※西口改札にはエスカレーターもエレベーターもある

車を降りた僕は改札を抜け階段に向かって歩いていた、すると後ろから「橙色」の服を着た女の「人」が小走りに追い抜いて行って階段を上って行った

段に辿りついた僕は一歩目を踏み出そうとしてチラッと上を眺めた・・・

するとそこには、腰がかなりの角度で曲がった小さなおばあちゃんが大きなトランクケースを持って止まっていた・・・止まって見えたけど実際は止まっていたのではなくてめっちゃゆっくり動いていた

荷物を上までもってあげよう・・・そう思って声を掛けようとした

の時だった・・・

「お荷物上までお手伝いします」

そう言ってその「人」はトランクケースを抱え、おばあちゃんの後ろからおばあちゃんのゆっくりに合わせてゆっくり一歩ずつ上っていった

の後ろを僕はゆっくり上っていった 

それはそれはゆっくりだった・・・

後ろは渋滞してるだろうけど・・・僕は振り向かなかった・・・後ろを振り向いてはいけない時があるのだ・・・さあ前だけを見て・・・そんなことを考えながら階段を上った

上につくと橙色の「人」はおばあさんにお辞儀をして小走りで消えていった

そして、おばあさんはゆっくりお辞儀をはじめた

ふと思った・・・

僕が階段に辿り着いたころには橙色の「人」は階段を上りきって地上を歩いているはずだ・・・なぜなら改札を抜けた瞬間に走って僕を追い抜いたのだから・・・

一度は追い抜いたのかもしれない・・・でも戻ってきたのだ・・・って

他の人に委ねなかったのだ・・・

 I’ll be back

お辞儀をするおばあさんの腰が直角に近づいたのを横目に僕はこうおもった・・・

あの橙色の「人」は未来からの・・・

ダダンダンダダン・・・


はようございます2021年1月25日(月曜日)
それでは第二百九十二「はじまり」です。

2021125ですね・・・

1月25日とは?年始から25日目(閏年でも25日目)

今年もあと・・・341

続く

今日のお話は「終わり」です。

文章の所在が分からなくなったり、言葉では辿り着けないこともありますが・・・

今日も最後まで読んでくれて本当にありがとうございます!

今日という一日に少し」の 勇気 

そんな「委ねない

それではまた明日。

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