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「ふるきをたずねてあたらしきをしる」-未公開-
「島」で生きた日々。
「島」そこに織りなす人々が紡い(つむい)できた文化、そして生業、風土…圧倒的な大自然とそこで暮らす人間力の大きさに、夢中で向き合いました。
婆ちゃんたちの知恵と出会い、爺ちゃんたちの手に刻まれた生き様を知りました。土から生まれてくる農家さんの後ろ姿に…海と会話する漁師さんに心が震えました。
地域には 人間が強く生きた証 がそこら中にあります。
そんな「しるし」が僕に教えてくれたこと。それは「日本人とは何者か?」への「応え」です。
僕は「島」で暮らすことの中に、そこで生きる「人」の姿に「本当の豊かさ」や「美しい日本」の面影を見ました。
祭りや神事の伝承、踏襲を守り抜いていく強い意志・・・暮らしの礎を自然と共に「つくる」本当の豊かさ。そこから培われる助け合い、共通、共同、共生、共鳴・・・その生業が、文化となり風土となった・・・それが 日本 だったんだなぁと。そして島で生きてきた人の底流にある精神こそが
日本「人」 の血なんだと・・・
後世に、子どもたちに遺すべき大切なもの一つ、それは地域に織りなす人たちの「生きざま」であり、この「土壌」だと感じました。
「島」と「島人」と生きた。あの日々の中で「故きを温ねれたこと」を本当に嬉しく思っています。
そして「終わりとはじまりの島」という「日本」が僕に遺してくれたもの。
それは「応え」の中にしか「答え」はないということ。「生ぬるくない」時間…その「現場」にしかない「真実」があり、本気で向き合わないと感じ取れない「感覚」があるということ。
そして真っ直ぐな 喜怒哀楽 から逃げずに、真正面から向き合って感じた心の傷でしか表現できない「何か」があること。そして、どんなに小さくても本当の「豊かさ」や「美しさ」「優しさ」や「思い」・・・そんな誰かの隠れた「心」を見つけようとすること。
半径数メートルの今のど真ん中で「キュンキュン」すること・・・それが耕すということ。それが 0 をつくるということ。
故きを温ねて「新しきを知る」
この日本の0から1はしびれるほど眩しい。
この惑星の住人は
古来から伝わる田植とよばれる方法で
食物を作り出しているきわめて重労働だ
ただこの惑星の農村は沁みる
出典 缶コーヒーボスのCM
トミーリージョーンズ
おはようございます。2020年7月17日(金曜日)
それでは第百話の「はじまり」です。
今日のお話は「終わり」です。
最後に・・・書いている理由、それは出会った「人」です。そう思える「人」がいなければ、僕は、生きる「今」にたどり着いていません。
僕にとっての生きる意味・・・それは「あなた」です。
文章の所在が分からなくなったり、言葉では辿り着けないこともありますが・・・
今日も最後まで読んでくれて本当にありがとうございます!
今日という一日に「少し」の 勇気 を
そんな【温ね】を