「亀」と「正三」と「弁当箱」-未公開-

島太郎(うらしまたろう)は、日本の伽話(おとぎばなし)、及びその伽話内の主人公名。 一般に知られるあらすじでは、亀を助けた報恩として浦島太郎が海中に連れて行かれ、龍宮(竜宮)で乙姫らの饗応を受ける。帰郷しようとした浦島太郎は、「開けてはならない」と念を押されつつ玉手箱を渡される。帰り着いた故郷では、龍宮で過ごしたと感じたより遥かに長い年月が経っており、失意の余り玉手箱を開けてしまった浦島太郎は、白髪の老人に化するというものである。

 

出典 ウィキペディア(Wikipedia)

れはある漁師さんが「亀を助けた」お話です。

それは数年前のとある日の早朝・・・

携帯が鳴る

目覚ましと間違え、止めようと携帯を見る

「正三」その文字に背筋が凍る

よだれではなく冷や汗が・・・パブロフの犬状態

何度携帯の登録名を「ヌマモン」にしようと思ったか・・・気休めにしかならんが

声を調えて運命と言う名の通話ボタンを押すまでの数秒間・・・自問自答繰をくり返す

午前6時30分・・・彼は海の上のはず 漁の真っ最中のはずだ・・・

今日は役場で仕事があるので、漁に同行する日ではない・・・

俺は何かしくじったのか!?思い出せない・・・

蒼魔灯のように楽しかった思い出が蘇る

良い人生だった・・・

そう携帯が鳴り、まだ「ヌマモン」ではなく「正三」正確には「正真丸・口正三」と表示される

声を調える・・・ 運命の通話ボタンを押すまで3コール 正確には早朝と言う名のドラゴンスープレックスを決められ審判の3カウントを打つ手が最後のピストン運動で床にたどり着く直前ワントゥースリ 通話ボタンを押す の前に押さなければ、人生という名の試合は終わる・・・

僕「おはようございます!!」

谷「竜宮城に行きたいか?船まですぐこい!!」

「プープープー」「????????」

「リュウグウジョウ・・・?」なんなんだ・・・

「フネマデコイ」これは理解した。

時として大自然という圧倒的な力を前に人は無力だ・・・そうだ・・・僕にとっての「正三」は大自然なのだ・・・

だから・・・行く。以外の選択肢なんて存在しない。のが風流だな・・・それが粋だ!!

と言い聞かせるが 

実際は眠いから行きたくない・・・

そう逝きたくない・・・ から飛んで行く

船に到着すると

そこには谷さん(漁師)と亀が

IUCN国際自然保護連合が絶滅危惧種に指定する世界最大最速のウミガメ「オサガメ」

長亀は成長すると体重400から600キロにもなる甲羅も長さ3メートルから4メートルとなり衝撃に弱く網に引っかかったまま死んでしまうことが多い。

さん(漁師)が漁の最中に網にかかっていたのを保護したのだ

若いときの谷さん(漁師)なら

そのまま持ち上げて海に放り投げていただろう

ただ・・・「人間50年、下天のうちを比ぶれば夢幻の如くなり ひとたび生を得て滅せぬもののあるべきか」

谷さんが時代を間違えた「侍」だとしても、時は儚いのだ・・・

御年50歳もう「若く」は無い。

1人では助けられない・・・そう感じたのだろう・・・

老いと向き合うのは辛かっただろう・・・

ただ早く海へ返してあげないと!!と思ったのだろう

なんせ泣いているのだから・・・

だから漁を止め急いで帰ってきたのである

ホースで水をかけながら「泣いとる泣いとるではないか」

と谷さん(漁師)は、見たこともない優しい目で亀に話しかけている・・・

「溜まった塩分を流しているだけです」

「噛まれます」よ・・・とは決して口に出せないが・・・

みんなで亀の体にロープを巻き、引っ張り上げて海に返そうとしてもびくともしな

結局リフトで釣り上げて、海の上で移動させた。

そしたらロープが切れた。

そして無事海に帰った・・・

れから数日が過ぎた。

谷さん(漁師)の様子がおかしい。優しい目で遠くを見ているボケーとしている・・・そんな異様な光景をよく目撃する。

この島は 古事記 くにうみ神話のその舞台だ。数々の神話に登場する場所がこの島にはある。

その中の1つ「平バエ」

くにうみの神「イザナギ」と「イザナミ」が子作りをした場所だ

平バエ(岩)は竜宮城の屋根とも言われる神聖な岩。近くには竜宮城からの使いの大ウミガメが住んでいると言う伝説がある

海上安全と大漁祈願して毎年行われる平バエ祭り

各地区の漁船が大漁旗を掲げて集結しその平バエ(岩)を3回まわって神事を行い御神酒を捧げる 

して平バエ(岩)の近くに御神酒を捧げると酒好きの大ウミガメが姿を現し大漁をもたらすと信じられている

今年も谷さん(漁師)は大漁旗を掲げて神事を行い御神酒を捧げてい

僕もずっと一緒だった・・・谷さんは確実にお神酒を捧げていた・・・

谷(漁師)さんの様子がおかしい・・・

もしかして谷(漁師)さん・・・

谷さん(漁師)の弁当箱が気になって仕方ない・・・「あっ!!」ってなる・・・

た・た・玉手箱・・・違うか・・・だったら・・・全力で阻止しないと・・・と。

大漁をもたらせてくれるだけならいいのだが・・・谷(漁師)さん、行ったのか?

行ったのなら・・・いつか「その」お話を聴かせてほしい・・・

の声が聞きたくて 風の声に耳すませ

の声が知りたくて 君の声を探してる

 

出典 浦島太郎(桐谷健太)

作詞 篠原誠 作曲 島袋優(BEGIN)

の表情を読み、風の囁きを聴く・・・

地球と会話しながら海と魚を獲る。命をかけて。そんな毎日・・・

谷さん(漁師)が、海の上で僕に教えてくれた「海の声」とは、きっと「人」と「地球」が織りなす「キセキ」の「呼応」なんだ。と思う。

子どもたちに「あの狂暴そうな漁師さんがね」と、この船でおこした「その小さなキセキ」の話をすると、目を輝かせて喜んでくれる。そして海のかなたに思いを馳せる・・・そんな「そんな」光景・・・

そして、傷だらけの手や・・・そんな「そんな」ことを知ってほしい。子供たちに・・・と思う。

おはようございます。2020年7月20日(月曜日)
それでは第百三話の「はじまり」です。

今日のお話は「終わり」です。

最後に・・・書いている理由、それは「人」です。
そう思える「人」がいなければ、僕は生きる「今」にたどり着いていません。

僕にとっての生きる意味・・・それは「あなた」です。

文章の所在が分からなくなったり、言葉では辿り着けないこともありますが・・・

今日も最後まで読んでくれて本当にありがとうございます!

今日という一日に「少し」の 勇気 を
そんな【馳せ】

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