Article記事
「BOKETTO」日本語・副詞-未公開-
色々あるけどさ・・・
翻訳できないときは「ぼけー」っとしよう。
絵本日の一冊
エラ・フランシス・サンダース著
前田まゆみ訳
外国語のなかには、他の言語に訳すときに一言では言い表せないような各国固有の言葉が存在する。本書は、この「翻訳できない言葉」を世界中から集め、著者の感性豊かな解説と瀟洒なイラストを添えた世界一ユニークな単語集。言葉の背景にある文化や歴史、そしてコミュニケーションの機微を楽しみながら探究できる。
小さなブログ記事が一夜にして世界中へ広まった話題の書。ニューヨークタイムズ・ベストセラー。
前田まゆみさんからのメッセージ
エラ・フランシス・サンダ ースさんの文章は、短いけれども凝っていて、英語ならではの表現もあり、訳していて、「Lost in Translation」の中でLost in Translationの状態になってしまいそうなこともありました。そんなときは、第一印象、つまり最初に読んだときに聞こえてきたエラさんの言葉(日本語で)を大切にするように心がけていました。
本の中でわたしの好きな言葉は、いろいろありますが、たとえば「フィーカ」。日本でも「お茶する」というと、ただお茶を飲むだけでなく、さまざまな意味がこめられますが、同じなんだなあという、どこか暖かい気持ちになります。また、「サウダージ」にも惹かれます。ウィキペディアの英語版では、「I miss you」のもっと強い感じ、のような説明がされていますが、考えてみれば英語のmiss=だれかがいないことを寂しく思う。というのが一語になっているのもすごいですよね。こんなふうに、本の中だけで完結せずに、さまざまな思いを起こさせてくれることが、この本の魅力なのかな、と思っています。
日本人が、なにも考えないでいることに名前をつけるほど、それを大切にしているのはすてきだと思います。いつもドタバタ忙しいくらしの中で、あてもなく心さまよわせるひとときは、最高の気分転換です。
エラ・フランシス・サンダース
それでは第百二十五話「はじまり」です。
今日のお話は「終わり」です。
文章の所在が分からなくなったり、言葉では辿り着けないこともありますが・・・
今日も最後まで読んでくれて本当にありがとうございます!
今日という一日に「少し」の 勇気 を
そんな【ことば】を
それではまた明日。